静岡市葵区にある本物の一次診療を目指す動物病院です。

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猫伝染性腹膜炎について

はじめに申し上げておきますが

人のそれとは違い

もう何十年も前から猫を飼育されてる方には

有名な「猫伝染性腹膜炎」についてです

だから人の感染症とは関係ありませんよ

お気をつけて

猫伝染性腹膜炎は

ニドウイルス目コロナウイルス科アルファコロナウイルス

が起こします

同じコロナウイルスでも猫のと犬のと人のは

ちょい違いますし

上記の図のとおり

ウイルスがくっつくとこや

くっつくことのできる細胞のアタッチメントが

種によって違いますのでね

という長い前置きをお許しください

人のそれと混同されて

猫が虐げられるなんてことは

絶対あっちゃいけません

んでこの猫コロナウイルス感染症ですが

未だに解明されてないことが多いんです

何より生前での確定診断が

めちゃんこ難しいんです

なのでそういう話題を

何回かに渡って

提供していこうと思います

だから最後に書くこれもあくまで説

だけど有力

基本的に猫コロナウイルスて

案外どの猫さんも持ってるもんなんです

だけどなんで発症すると致死的になるのか

そこらへんが未解決なんです

1:強毒型の変異が生体内で起こってしまう説

てのが有力です

上記の一部でしか発症しないこと

そして

水平感染することがない(これ案外重要)

ことからこう考えられています

次は発症するとどうなるのかから

描いてみようと思います

その1も読んでね

猫コロナ(FIP)は診断がむずいんです

結論から言ってきます

どんな病気(例えば腫瘍)でも

針を刺したり、手術で悪い部分をとってきて

それを専門の先生が見ることで

病名がつくのが割と普通です(例外はもちろんあり)

ただ、この病気でそれをやっても

返ってくる結果が

「肉芽腫性炎症やら化膿性肉芽腫性炎症」とかが多いです

そうするとFIPに特徴的だけれど

他の感染症とかでもこれは起きるから

「絶対に」FIPだとは言い切れないのよね

だから免疫組織化学染色という特殊な染色をしなければいけない

そうするとこう言う条件が必要になるよね

1:先ずは肉芽腫(できもの)のような症状があること

2:それを採材させてもらうこと

3:そしてFIPを疑って免疫染色をオーダーできること

実際に臨床に携わっているとわかるんだけど

中々、これができる場面は少ないし

偏見もありますが、条件が揃っても

これができない獣医師は多いと思います

:::::

今日はFIPを確定診断するためのゴールドスタンダードを書いてみました

次はこう言う条件が揃わなかった時の

仮診断の仕方について書いて行こうと思います

その2では確定診断の仕方を書きました

医学では見切り発車はご用心です

なので「確定診断」というのが崇め奉られてます

てか確定しない診断は悪とすらされます

しかしながら、僕らが相手にしているのは命であり

暗闇の中でも剣を振りかざさないといけないこともあります

確定できない

だから治療できないというのは

若者ですみませんですが、ダサい

確定できることが中々ないFIPでは尚更

じゃあ取り敢えず診断がムズイ理由を

もう少し掘り下げてみましょうか

なんかのヒントがあるかもしれないし

〜FIPの診断がむずくなる理由〜

1:臨床症状がその子により違いすぎる

教科書だと「wet type」「dry type」

みたく綺麗に分類されてますが

実際はそんなことない

しかも混合型も多い

病気によっては初期の段階でFIPを疑うのは

結構、難易度が高いです

2:発症年齢の問題

そもそもFIPは若い子もしくは高齢の子での発症が多いです

若齢だと体格が小さすぎて

検査に必要な材料を採取できない

高齢だとそもそも

似たような症状で

他に疑われる疾患多すぎて

検査の優先度が決めづらい

なんてことがあります

3:検査材料の選択がむずい

wet typeなら腹水や胸水みたいな症状があり

わかりやすく検査材料の採取ができます

しかしながらdry typeや混合型で

脳脊髄の病変や、眼にしか症状がない

みたいな時は仮にFIPを疑っても

検査機関に提出する材料が採取できない

まさか眼ごと摘出して送るわけにいかないしね

4:抗原検出法が実施しにくいand理解しにくい

それこそ、その2に書いた

免疫染色でハマれば一発KOなんですが

書いた通り、できる場面が少ない

実は抗原検査にはもう一つやり方があるんです

それがPCRによる抗原遺伝子検出

PCRについては池上彰氏とかまで普通に説明するご時世なんでそちらを参照

例のPCRができるんです

まあコロナだしね

しかしながら、検査をしてみたものの

陽性なのに陽性にならなかったり

陽性でも

本当にこれだけでFIPと判断していいの?

てなっちゃうんです

ここでね少し生物かじったことのある方だと

抗原じゃなくて抗体価測りゃいいんじゃん?

と思うわけです

だけどね

FIPというのはあくまでも猫コロナウイルスの中の1つの存在であって

抗体価測ると猫コロナ全体の結果をひっかけてきちゃうんです

猫コロナてのは普通にウヨウヨいるウイルスですので

あんまし意味ないんですね

極めつけはFIPなのに抗体価あがらない子もいるという報告まであります

この辺りが少し掘り下げた、診断が難しい理由です

その2の最後に

じゃあ仮診断するときにはどうしたらいいかを次に書くと言ってましたが

1個挟みました

全ての猫LOVERさんたちに正確な情報が伝わりますように

では

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